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その場回避の地上攻撃キャンセルキャンセルタイミング 連続回避のペナルティペナルティランク ペナルティ量 複数種の回避を使用したときのペナルティ量 移動空中回避通常空中回避との違い 壁との接触 移動空中回避の速度と距離 回避に関連するアクションや仕様カベ衝突後の空中回避 回避でキャンセルできるアクション 回避をキャンセルできるアクション その他 その場回避の地上攻撃キャンセル 今作では、 その場回避の後隙は「地上攻撃」でキャンセルすることができる。 「地上攻撃」に分類されるのは以下の5つ。 ダッシュ、反転、ジャンプ、つかみ、シールドなどではキャンセルできない。 弱攻撃(メタナイトは百裂) 強攻撃 スマッシュ攻撃 地上必殺ワザ 地上アイテム投げ なお、キャンセルした地上攻撃は空中ジャンプでキャンセルできない (アタックキャンセル不可) 。 また、ロックマンのロックバスターもその場回避の全体フレームが終了するまでジャンプに移行できない。 キャンセルタイミング 地上攻撃でキャンセルできるようになるタイミングは、全ファイター共通で全体フレーム終了の5F前から。 その場回避にペナルティが発生している場合は、それに応じてキャンセルタイミングもずれる。 連続回避のペナルティ 地上回避を短時間に複数回使用するとペナルティが発生し、 「無敵フレームの減少」と「全体フレームの増加」などが起こる。 ただし、空中回避の場合は全体フレームが変化しない。 また、移動空中回避の場合は移動距離も変化する。 ペナルティの量はその場回避と前方回避では比較的小さいが、後方回避では比較的大きめに設定されている。 回避のペナルティは全回避で共有されており、その場回避を連続で行った後に前方回避をした場合でも、ペナルティによる影響を受ける。 項目 無敵フレーム 全体フレーム 移動距離 その場回避 変化する 変化する 変化しない 前方回避 変化する 変化する 変化しない 後方回避 変化する 変化する 変化しない 通常空中回避 変化する 変化しない 変化しない 移動空中回避 変化する 変化しない 変化する ペナルティランク ペナルティがいつ発生するかについては、 「ペナルティランク」 の概念で説明できる。 ペナルティの程度の大きさである「ペナルティ量」は、ペナルティランクと使用した回避の種類で決定される。 ペナルティランクは0から5までの6段階であらわされ、0より小さくも5より大きくもならない 地上回避・空中回避やその種類によらず 、回避行動を入力すると現在のランクに応じた回避が発生すると同時にランクが1増加する 直近の回避モーションが終了してから60Fが経過すると、ランクが1減少する 直近のランク上昇から120Fが経過すると、ランクが1減少する ここで、「回避モーションが終了」するというのは以下のことを指す。 ランク上昇が起こるのは必ず回避の1F目であるのに対し、回避モーションが終了するタイミングは異なることに注意。 回避の全体フレーム終了後(空中回避の場合わずかにずれる場合あり?) 地上攻撃でキャンセルした直後(その場回避の場合) 着地した直後(空中回避の場合) 崖つかまりした直後(移動空中回避の場合) ヒットストップ終了後(途中で攻撃を受けた場合) 例として、その場回避を2連続で出してペナルティランクが2まで増加している場合を考える。 2回目のその場回避の全体フレームが27Fであるとすれば、次に入力する回避のペナルティは経過フレームによって次のように変化する。 2回目のその場回避発生から1-86Fに再度回避を入力した場合ランク2の回避が発生し、ランクは3に上昇する 2回目のその場回避発生から87-119Fに再度回避を入力した場合直近の回避モーションが終了してから60Fが経過したことでランクが2から1に減少 ランク1の回避が発生し、ランクは2に上昇する 2回目のその場回避発生から120F目以降に再度回避を入力した場合直近の回避モーションが終了してから60Fが経過したことでランクが2から1に減少 直近のランク上昇から120Fが経過したことでランクが1から0に減少 ランク0の回避が発生し、ランクは1に上昇する ペナルティ量 ペナルティ量については未だ明らかになっていない点が多い。 特に、複数の種類の回避を組み合わせた場合にはうまく説明ができないケースがあり、現在調査中。 この項では、系統立てて説明できる 「同一種類の回避連打」 を扱う。 各回避方法にはそれぞれ異なるペナルティ量が設定されており、その場回避と前方回避では0.06、後方回避では0.1である。 空中回避は解析数値上のペナルティ量は0に設定されているが、空中回避を繰り返し使用するとペナルティ量が蓄積されることを確認している。 同一種類の回避を連打した場合は、ペナルティ量は単純に1回あたりのペナルティ量とペナルティランクの積で求められる。 例えばその場回避を5回連続で使用した場合、6回目のその場回避におけるペナルティ量は0.06 * 5 = 0.3となる。 ペナルティ量に応じて、全体フレームは以下のように変化する。 おおよそ、「全体フレームが(1 + ペナルティ量)倍になる」と考えればよい。 新全体フレーム = ROUNDUP(旧全体フレーム * (1 + ペナルティ量))) 下表は具体例その1。 軽量級のフォックス、中量級のマリオ、重量級のクッパが各回避を2連続で使用した際の変化をまとめたもの。 移動空中回避の全体フレームは真横のものを記載している。 具体例1 ファイター 回避種 ランク ランク0 ランク1 ランク0 ランク1 ランク0 ランク1 その場回避 全体フレーム 23 25 25 27 28 30 無敵フレーム 3-14 3-13 3-17 3-16 3-18 3-17 前方回避 全体フレーム 26 28 29 31 32 34 無敵フレーム 4-12 4-11 4-15 4-14 4-16 4-15 後方回避 全体フレーム 32 36 34 38 37 41 無敵フレーム 4-14 4-13 5-16 5-15 5-17 5-15 通常空中回避 全体フレーム 38 38 52 52 46 46 無敵フレーム 2-26 2-25 3-30 3-28 4-32 4-30 移動空中回避 全体フレーム (64) (64) (87) (87) (75) (75) 無敵フレーム 2-19 2-18 3-21 3-20 4-22 4-21
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護衛任務:不可解なるヒト 依頼主 :サーチャー(高地ドラヴァニア X23-Y19) 受注条件:レベルアジャスト50~ 概要 :ヴァスの塚のサーチャーは、腕利きの冒険者に頼みたい依頼があるようだ。 サーチャー 「シシシシシ・・・・・・ヒトの冒険者よ、 イディルシャイアから、この地に客が訪れている。 ヒトのトレジャーハンターたちが、宝探しに来ているのだ。 なんでも、古びた遺跡から宝を発掘したいらしい。 そこで高地ドラヴァニアに精通した、腕利きの護衛を 派遣してほしいと、依頼を受けたのだ。 ここは、魔物との戦いにも慣れたキミに任せたい。 不浄の三塔近くの遺跡へ向かい、宝探しをしている、 「トレジャーハンター」たち3組の、安全を確認してくれ。」 トレジャーハンターと話す 幸運なトレジャーハンター 「お宝み~つけたっ! あら、魔物なんて本当に出るの?」 幸運なトレジャーハンター 「そういえば、どこかで騒ぎ声が聞こえたわね。 ほかにもお宝があったのかしら?」 冴えないトレジャーハンター 「やあ、護衛に来てくれたんだね。 今のところ、魔物は出てないよ・・・・・・お宝もだけどね。」 冴えないトレジャーハンター 「どこかで、仲間が騒いでいた気がするけど・・・・・・ お宝でも見つかったのかな?」 不運なトレジャーハンターを探す 不運なトレジャーハンター 「おお、ヴァスの塚の冒険者ギルドの者だな? よく来てくれた、これで安心だ。 さっきから、俺たちばかり魔物に追い回されていて、 宝探しどころじゃないんだ・・・・・・ ヒイッ、また見つかった!」 不運なトレジャーハンターと話す 不運なトレジャーハンター 「ふう・・・・・・助かった、ありがとよ。 ヴァスの塚のギルドには、腕利きが所属してるって噂は、 本当だったんだな・・・・・・これでやっと宝探しができるぜ!」 サーチャーに報告 サーチャー 「シシシシシ・・・・・・ご苦労だったな。 つくづく、ヒトとは不可解よ・・・・・・。 古びたガラクタを得たところで、いったい何の役に立つ? 危険を冒してまで無意味なことをするとはな・・・・・・。 ヒトのことを理解するには、まだまだ時間がいりそうだ。」
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S『……ヒロジさんに はなしたいことが あります ヒロジさんと はじめて であった 対戦スレでの ことです ヒロジさんから きこえてきた こえが わたしには しょうげき でした…… なぜなら ヒロジさんは ヲチ民のことを スキ といっていました…… いっしょに 乱舞したいと いっていたから ……わたしには りかい できませんでした 対戦スレに ヲチ民の ことを すきな トレーナーが いるだなんて それまで そんな トレーナーを わたしは しりませんでした…… それからも 対戦を つづけるほどに きもちは ゆらぎました…… こころを かよいあわせ たすけあう 対戦スレ民と ヲチ民 ばかりだったから だからこそ じぶんが しんじていたものが なにか たしかめるため ヒロジさんと 乱舞したい…… おなじ えいゆうとして だきあいたい そうねがいましたが…… Tバック乱舞の ことしか…… いや そのTバックの ことすら りかい していなかった わたしが…… 多くの ヲチ民と であい なかまに かこまれていた ヒロジさんに かなうはずありませんでした…… ……さて タカオミさんは こんな わたしを ゆるしてくれましたが…… わたしが どうすべきかは わたしじしんが きめることです…… ヒロジさん!! ホモよ…… ゆめを もて! そのために りそうをおいもとめなさい! そして いつか かならず ゆめを じつげん してください!! それでは……』
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回避スレで起こってることまとめ アスペ:太郎死ね!ひきこもりはクズだ! ↓ 健常者:何でそんなに叩くの?悔しい経験したの? ↓ アスペ:く、悔しくなんかないもん! ↓ 健常者:じゃあ何で叩くの? ↓ アスペ:相手が馬鹿で悪いから叩くんだもん! ↓ 健常者:相手が悪くても叩くのは荒らしだよ? ↓ アスペ:むぐぐぐ・・・もう寝るもん! アスペまじ疲れる 回避スレで起こってることまとめ2 アスペ:太郎はくだらない言い訳ばかりしてる! ↓ 健常者:くだらない言い訳ならスルーすれば? ↓ アスペ:むぐぐぐぐ・・・ ↓ 健常者:やっぱり悔しい思いしたからスルーできないの? ↓ アスペ:dふぁjふぇ90いう4・・・もう寝るもん! アスペ:太郎の煽りに反応して叩きで荒らす ↓ 健常者:なんで何ヶ月も叩きで荒らしてんの?と聞かれる ↓ アスペ:答えられず叩きで誤魔化す ↓ 健常者:あー、悔しいから叩いてるんだね(普通の推測) ↓ アスペ:違うもん!悔しくなんてないもん! ↓ 健常者:え!?じゃあ何で叩いてるの? ↓ アスペ:むぐぐぐ・・・もう寝るもん!まったく、馬鹿の相手は疲れるな! ↓ 健常者:・・・・・ 回避スレここまでのまとめ 「19年引きこもってる」という書き込みがある(通常はこの時点でネタと受け止める) アスペ持ちの発達障害者が真に受け「死ね」とからかう。 (発達障害の特徴に「言葉を真に受ける」というのがある) 弱い奴だから言い返してこないだろうと思っていたが 「お前の家族を殺したら死んでやる」的な反撃を受ける。通常は冗談あるいは嘘だと解釈するが 発達障害児は言葉をそのまま受け止め、頭の中で自分の両親が殺されることを想像して 猛烈な不快感と怒りに襲われる。以後複数のIDを用いて悪口、罵倒でスレを荒らす。 「生活保護でパチンコ」的な書き込みがある。 発達障害でもこの時点で「あーネタか」と気づくがまたまた真に受け発狂。 スレに居着き自分が言われて悔しかったレスをコピペして荒らす。現在に至る。 ユメニモまとめ 「俺は生活保護もらってパチンコしてるんだぜ!ワープアざまぁwww」 という2ちゃんにありがちな煽りを真に受けて「こっちは苦しみながら必死に 生きてるのに、こいつは許せない!」と発狂 以後スレを「小卒」「知恵遅れ」「池沼」とワンパターンの言葉遣いで荒し続けている。
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第二話「不可解な殺害」03 その後すぐに地下室へと向かった。 ウィンとともに燃え上がった部屋の壁紙は剥がれ落ちており、最初に入ったときにはなかった扉が見えていた。 ブレイブ「やっぱり隠し扉か」 コスモ「先に行こう。真実が待ってる」 扉を開けると、ひどく長い廊下があった。 すこし歩くと床がきしむ。木製のようで、どうやら家が増築される前にあったようだ。 キィっと嫌な音がしたが、静かに進む。 突き当たりには、木製のドアがあった。 ブレイブ「またドアか・・・」 コスモ「それほど知られたくない秘密なんだよ。なんせ、軍から弾圧を受けたRAIに関することだ」 ブレイブ「・・・入るぞ」 ドアを開けると、暗かった廊下とは打って変わってとても明るい部屋だった。 壁は鉄でできている。少し寒い。 見回すとそこには、殺されたはずのティアセリオ姉妹と、ウィンとべク、そしてアルフがいた。 ウィン「よく分かりましたね・・・と言っても、地下室に二度来ればわかることか」 コスモ「明日にはここを出る予定だっただろう?」 ウィン「はい、まあ。なので謎が解けないと私たちに逃げられるということです。お見事だった」 コスモ「なぜこんな真似を」 ウィン「それは」 ウィンが口を開こうとするところに、ブレイブが割って入る。 ブレイブ「君は軍に規制される直前にRAIを買い占めた。そしてこの部屋に入れた・・・違うか」 ブレイブ「最初に死んだ二人も、べクも、そこで燃えた君も、みんなRAIでできたレプリカだったんじゃないか?アヤカに作らせた」 ウィン「・・・」 ブレイブ「君はアヤカに執着を持っていた。昔から愛用していたRAIだったんだろう?使用人を雇う前から使っていたんじゃないか、使用人として」 仕方ない、と言った顔で重そうな口を開く。 しかし目は落ち着いている様子だった。 ウィン「そうですね。そしてRAIが規制され始めてから、ほかの使用人を買って住まわせた」 コスモ「犯罪を隠そうとしたのか」 ウィン「違います。確かに使用人を雇ったのはRAIを使っていることを知られないため、RAIを買い占めたのは市場で規制されるRAIを少なくし、軍にすべてを規制させたように錯覚させるためです」 ブレイブ「君は犯罪を隠そうとしたことに間違いはない。しかし犯罪であり罪である以上に、君はアヤカを好いていた。違うか」 ウィン「・・・その通りです、探偵さん」 ウィンはそれきり静かになった。ブレイブは周りを見渡し、入ってきたドアと逆方向に、もうひとつドアがあることに気づいた。 ブレイブ「・・・なあ、あのドアはなんだ」 ウィン「・・・」 静かだったウィンは、少し考えて、決意したふうでようやく顔を上げる。 事件の謎は明かされたと思っていた二人は、決意に満ちたその顔を見て驚いた。 まだこの家に纏わる話には、続きがある。 どうやら、RAIを使った殺人事件(ごっこ)は前座だったようだ。 ウィン「私と一緒に、来てくださいませんか。探偵さんをお呼びしたのは、あのドアの奥にあるものの真実を解き明かしていただくためです」 ブレイブ「・・・つまり一連の殺人事件ごっこはテストだった、ということか」 ウィン「そうなりますね。騙して申し訳ありません。コスモ氏も、なんならこの事件のあと私を牢に入れても結構です。そのくらい重大な秘密が、この奥・・・書庫にあります」 コスモ「話は聞こう。君を牢に入れるのは謎が解けてからだ」 ウィン「ありがとうございます」 ウィンはじっと話を聞いていたほかの人たちを家に戻し、広い書庫へとブレイブ達を案内した。 ウィン「一家ぐるみで探偵さんたちをテストしたのは、この広い書庫の、数冊の本に関わる謎を解いていただきたいからです」 (第三話「暗号」につづく
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◆回避性人格障害◆ 最近では、ひきこもりのケースについて「回避性人格障害」という診断名を用いるケースが多いようです。 http //www.nhk.or.jp/fnet/hikikomori/qa/index.html#q23 とくにひきこもりとの関連が深いものは、回避性人格障害 http //www.health.ibaraki.ac.jp/ibaraki_HP/hikikomori.html 「ひきこもり」という言葉がこの人格障害を端的に表すのでしょうか。 http //akatan.cool.ne.jp/jinkaku.htm#avoidant 『不登校・ひきこもり・ニート』がもっとも、多いといわれている人格障害にに、 回避性人格障害 があります。 http //plaza.rakuten.co.jp/ogura/2003 回避性人格障害は、『ひきこもり・不登校(登校拒否)・出社拒否・コミュニケーションに対する劣等コンプレックス』などの原因になることが多く http //www5f.biglobe.ne.jp/~mind/griffin/avoidant.html 男性に多い、回避性人格障害型内向ひきこもり http //neet.ojaru.jp/otoko.html
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登録日:2020/03/03 (火) 01 55 00 更新日:2020/11/03 Tue 21 52 11 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 DAYS NEO Web漫画 アダルトグッズ コミックDAYS 不可解な放課後 偏見 大人の花園 好奇心 性教育 漫画 胡原おみ 良作 花園君と数さんの不可解な放課後 講談社 不可解だわ……。 出典:花園君と数さんの不可解な放課後(電子書籍)、1巻、19年9月1日発売、講談社、胡原おみ ■概要 『花園君と数さんの不可解な放課後』とは『コミックDAYS』で2019年5月17日~20年5月29日まで連載していた漫画。全3巻。 著者は胡原おみ。 元々は作者が『DAYS NEO』に投稿した同名作品が原型こちらも2018年11月20日から『DAYS NEO』で公開されている。 これを投稿した事で担当付きになり、連載用に設定を変えたのが連載版の『花園君と数さんの不可解な放課後』となる。 『コミックDAYS』で5話まで無料なので読んで気に入った方、もしくはweb連載だけ追っている方は、単行本を買って応援しよう。 本作は当初から全3巻を予定していたが、人気があればそれ以上続く可能性もあったらしい。 ■あらすじ 厳格な家庭で育てられた数(かぞえ)さんは、清楚で才色兼備のお嬢さん。 一方、アダルトグッズ店を営む家庭に生まれた花園君は、歩く性の百科事典。 ちょっとだけ変わった家庭で育ち、周囲からの偏見に居心地の悪さを感じる二人が出会った時、何かが変わる、気配がした。 性の知識がLv.MAXだけど、性への関心ゼロの童貞・花園君と、 性の知識がLv.ゼロだから、性への関心MAXの処女・数さんが紡ぐ、見守りたくなる不可解な関係。 (公式より引用) ■主な登場人物 花園卓 本作の主人公。アダルトグッズ店『大人の花園』の一人息子。 生れながら性に関するモノに囲まれ生活し、両親の教育方針から性に関する知識が豊富になった。 しかし幼い頃から性に見慣れ過ぎているので些細な事では興奮しなくなっている。性欲はないわけではなく、人並みにはある。 この家庭環境のせいで幼い頃は同級生の保護者は子供を卓から遠ざけ、 性を理解し始めると女子は気持ち悪がり、男子は避けたり下ネタトークを振って来るようになってしまう。 また教師陣も卓を偏見の目で見ており、卓だけ荷物検査をしたり、コンドームが学校で発見されると真っ先に疑われる。 自分のチンコを女子に見せるのには躊躇いがないが、勃起状態は恋人を作り段階を経てからじゃないと見せるのに抵抗がある。 ちなみに髪の色は生まれつき明るく(学校に申請済み)、卓のチンコは仮性包茎。 連載前の投稿作ではAV女優の姉と二人暮らしという設定であり、そのため性知識が豊富であった。 連載版では上記の通り姉はいなくなっている。 数茜(かぞえ あかね) 本作のヒロイン。好奇心というか探求心が強い美人。 高校入試を首席で合格し、運動・美術も標準以上にこなせる才色兼備の女の子。 母と祖母が教育者の家庭で育ったため、性に関することがシャットアウトされてきた(パソコン・スマホは制限アリ) また友人・知人たちも美人で真面目な茜に性に関する話題を避けたので、茜の性知識は保体で習う範囲のみで、比喩表現や細かい性知識は持っていない。 しかし気になったら調べないと気が済まない茜はアダルトグッズ店の息子なら性知識も抜群だろうと考え、彼に性教育を受けている。 チンコは直接見て(というか見せられたというべきか)抵抗感がなくなったので、以来卓のチンコが勃起した状態を直に見たがっている。 オナニーの経験自体がないらしく(オナニーすれば童貞・処女じゃなくなるとすら思っていた)、乳首やクリトリスが勃起するということすら知らなかった。 大槻歩 別のクラスの女子生徒。 卓と茜の関係性を調べ、自身もまた卓から性知識を教えられている。 実は中学生時代に姉が捨てたバイブ(実はローター)を拾って以来、頻繁にオナニーしている。 それ故に女性なのに性欲が強すぎるのではないかと不安に感じている。 一応茜以上に性知識はあるのだが、歩は背が小さいので家族や友達から子供扱いされているので、上記の悩みを誰にも相談できない。 花園皐月 卓の母親。元々アダルトグッズ店『大人の花園』は彼女の両親が経営していた。 女性ゆえに実家への反抗心が卓以上であり、卓ぐらいの時には家出もしていた。 卓が性へある種達観しているのは、自分の経験を活かして早期から性教育をしていたからである。 大学生の時にデキ婚したため中退している。 作者曰く「ゆきのさつき氏が演じそうなキャラ」がイメージモデルであり、名前が皐月なのもそのため。 花園卓郎 卓の父親。元は『大人の花園』のアルバイトだった。 皐月が大学生の時(卓が)出来ちゃったため、卓には中学の時からコンドームを与えている。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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「どうしたのよ。顔色悪いわよ」 フリーズしたパソコンの前で俺は、また半死状態に陥っていた。 「いや、特に、何もないのだが……」 ロビーに置いてある唯一の大きな時計から鳩が十一回の出入りを繰り返す。もう十一時だ。 俺は目を瞑った。頭の中では、少年が言ったことが何度も何度も繰り返されていた。少年が傍に居るわけでもないのに、耳元で囁かれているようだった。 俺はそれを振り払うようにガナーに問いかけた。 「そういや店長はどこに消えた? 朝見たっきりなんだが」 「お兄ちゃんなら、弟者が風呂に入ってすぐに町に買出しに入ったわよ」 「もしかして、またあのおんぼろリアカーで行ったのか?」 「おんぼろなんて言わないで。ここには車なんて高級なものないんだから。それに貴方の家よりはマシよ」 ガナーは顔をそむけ、鼻を鳴らした。 俺は本当のことを言われ言い返すことができなかった。 「う~ん……。まぁ、明日の朝らへんにはかえってくると思うわ」 俺はわざと間を作った。口を開けたのは時計の長針が動いたのを確認してからだった。 「そうか。じゃ、俺部屋に戻ってるから何かあったら呼んでくれよな」 俺は鉛のような体を無理やり動かして、カウンターから出ようとしたそのときだった。ガナーが突然「あっ!」と声をあげたのだ。 「昼辺りに雨降ってたみたいだけど、貴方の部屋大丈夫なの?」 その言葉を聞いた瞬間、顔から血の気が引いていくのがわかった。 大慌てで外に飛び出した俺は、倉から長いはしごをとって、宿の屋根に続くように立てかける。そして、また倉から二つのポリバケツとスポンジ四個とを手に取りはしごを上った。 「今日は満月、か……」 上りながら見た星空はとても綺麗だった。だから山は好きだ。都会では星なんてそんなに見られない。夜空いっぱいに見られる星空が俺は好きだった。ここに住み始めたのもこの星空に惹かれていたからだ。 兄者の遺骨がこの山にあるのは、兄者が雪が大好きだったから。人間嫌いの兄だから、人の居ない雪の見える場所に埋めてやろうと思ったのだ。本人もそうしてくれ、と日記に書いていた。 以前、といっても数年前なのだがこの宿に、家族でお世話になったことがある。それはたまたま、母者が福引で『雪山観光一泊二日家族全員御招待』というものを当ててきたのがきっかけだ。兄者がエベレストに行こうとか何とか言って母者に殴られていたのを今でもはっきりと覚えている。始めの夜、確か俺は星空に、兄者は雪に見とれていた。 いろいろ考えながら、やっとのことで、天井に到着した。息が切れていた。無意識のうちになんどもなんども腹式呼吸を繰り返す。 例の穴から屋根裏部屋を覗く。細かいところまで防水加工された屋根裏部屋には一ミリから二ミリ程度の雨水がたまっていた。思っていたほど溜まってはいなかったので一安心だった。 「とりゃ」 真下にあるベッドに飛び降りる。ぴちゃ、と水のはねる音がした。まだ凍り付いていない証拠だ。 「さぁて、作業に取りかかりますかと」 バケツを机の上に置く。机の上には、未だに食べられていないアイスが乗っていた。 まずは窓を開ける。その瞬間、心地よい風が部屋の中に流れ込んできた。 「気持ちいい……」 木々の匂い、雪の匂いが薄っすらとした。ふと、窓のふちに眼をやる。つららだ。まだ半分凍りかけのつららが窓のふちを飾っていた。 「おっと」 外の世界から眼を逸らす。室内の水が凍りつかないうちに作業を終わらせなくてはいけないのを思い出したからだ。最近は物忘れが激しいので注意しなければならない。 机の上のポリバケツを手に取り、床の水をすくいあげ窓から中身を捨てる。この繰り返しだ。ある程度、バケツでの排水が厳しくなったら今度はスポンジ君の登場だ。 「頼みますぜ、スポンジ君」 俺は二つのスポンジを両手で掴み、床にぎゅっと押し付ける。そして体重をかけるのを止める。そうするとスポンジは、ゆっくり床の水を吸い上げながらもとの形に戻っていく。その間に、もう二つで同じことをする。そして、その間にさっきの完全に膨らんだスポンジをバケツの上で握る。で、そのスポンジでまた水を吸い上げる。この繰り返しだ。 「あっ!」 やり始めてすう十分経ったところだろうか。ふと、忘れていた重大なことが脳裏を過ぎったのだ。 慌てて床にあるドアを引く。むろん、雨水の水圧のせいでドアは開かなかった。 「くっそ……」 天井の穴を見上げる。穴までの距離は俺二人分ぐらいだろう。思い切ってジャンプしてみる。もちろんのこと、届くわけがなかった。俺は大きな音を立ててそのまま床に落ちた。 「あ~あ……。どうやってこの部屋から出ればいいんだよ」 自分の物忘れの激しさに、強く恨んだ。 いつもなら、屋根に上る時に使った、あのはしごを使ってしばらくの間は部屋を出入りするのだが……。 やがて闇が深くなる。 俺は差し入れのアイスで夕食を済ませベッドの上で部屋からの脱出方法を考えていた。 誰かに知らせようとしても、電話は持っていないし、下手に出ようとすると水が下の階に流れ込むし。今こうしてのんびりしている間にも水は氷に変化するし。 足元にある半ば凍りかけの水に足を突っ込む。若干、表面は硬く凍りかけていたが、足先に力を入れてみればすぐに砕けた。 「もしかしたら、半ば凍りかけの状態で排水作業した方が早いんじゃないか?」 呟いてみるが、水が凍るまでのタイミングと時間はどうするのか。こう考え事している間に排水作業を進めたほうがいいのではないか。いろいろな考えが脳裏を過ぎる。 しかし、だんだん考えることに飽きてきていた。 体が眠りを求めたのでベッドに横たわるが、あまりの冷たさに飛び起きた。 「座ったまま寝ろってか、くそっ」 ベッドに悪態を吐いた。背もたれなしで座ったまま寝ることは、俺には不可能なのだ。仕方がなく立ち上がり押入れから脚立を取り出す。そして、部屋の隅で広げる。ピキッ、と音を立て半ば凍りかけの氷が割れた。 もう一度、押入れに向かい、リュックの中から本を探す。家から持ってきたあの文庫本を。 「あれ? おかしいな……」 しかし、本はどこにも見当たらなかった。小ポケットの奥に入れたのをはっきりと覚えている。でも、ある筈のそこに、本はなかった。 もう、どうでもよくなって、諦めかけていたときだった。あの日記帳が眼に入ったのだ。 「続きでも読んでみるか」 本の代わりにはなるだろう、と思った。 脚立に深く座り、ふせんをつけたところを開く。日付は二年前のものだった。そのころはまだ家にパソコンがなく、兄者は完全なヒッキーでもなかった。 「へぇ……。こんなことやったかな……」 日記を読んでいると、そのころの光景が目に浮かんでくる。記憶の箱奥深くに眠っていたものでも、細かいところまで思い出すことができる。文字って不思議だ。読んでいるとその光景が自然と頭に浮かぶのだから。 「最後のはどうなっているんだろう……」 ふと思った疑問を解明するため、最後のページを開く。しかし、そこには何も書かれていなかった。 「流石に最後のページまで書いてはいないか」 小さく息を漏らし、ページをめくっていく。そして、二十ページぐらいめくったところで、やっと最後の日記が出てきた。 「去年の二月二十八日……。俺と兄者が喧嘩した日じゃないか!」 意味もなく慌ててその日の日記に目を落す。 始めの文から既に目が離せなくなっていた。ふと、気がつけば声に出して読んでいた。 「二月二十八日。雪。弟者が俺の大事なパソコンを壊した」 だから俺は壊してないって……。結局、信じてもらえなかったんだな。 目の隅にちょっぴり浮かんだ涙をふき取り、再び目を落す。 「怒りのあまり俺は弟者の首を絞めた。もちろん弟者は抵抗した。俺の首を絞め返そうとした」 そりゃ誰だって首絞められたら抵抗するって。 心の中でつっこみつつも日記を読む。 「でも、手は俺の首まで一歩手前ってとこで落ちた。弟者は死んだ。……?」 あれ?と思った。俺は今、確かに生きているのに、どうして死んだなんて書いてあるんだ? ためしに頬を思いっきりつねってみる。しかし、痛さのあまり手を離してしまった。薄く涙を浮かべながら頭の中で状況を整理してみた。どうやら俺はここで気絶したらしく、それを兄者が死んだと勘違いした。これなら筋が通る。 「頭の中がぐちゃぐちゃだった。だから俺はこの日記帳をもって家を飛び出した。運がいいことに家族は誰もいなかったので呼び止められることはなかった。今俺は近くの神社にいる」 神社と書いてあって続きを読むのが怖くなった。確かに家の近くには神社がある。この神社はちょっと大きめで、夏休みになれば近所の小学生が肝試しをしにやってくる。 でも、怖くなったのはそんな理由だからではない。ここで兄者が自殺した、だから。 おそるおそる続きに目を落す。でも何もかかれていなかった。慌てて次のページをめくった。するとそこには、今までの字とは違う丁寧な字、改まった文体で書いてあった。 『ごめんなさい。ほんとうにごめんなさい』と薄く。 他にも文がないか探してみるが、どこにも見つからなかった。 「……流石だな兄者」 なにも死ななくていいじゃないか。どうして死を選んだんだ。 今、ここにあんたがいたら、そう問い詰めていたに違いない。 「あ~あ。あんたは本当の大馬鹿者だよ」 日記帳を閉じて机の上に置く。足も水に浸らないように机の上に乗せた。 寒い。あらかじめ出しておいたコートをはおる。 そして朝、凍死していないことを願いながら静かに目を瞑った。 真っ暗闇の中、突然耳から痛みが走ってきた。誰かにつねられているらしい。 「いたいいたいたいたい、痛いって!」 案の定、おかげで目はパッチリと覚めた。 耳から手が離れたのを狙って俺はそいつに飛びかかった。 「てめぇ!」 「のわっ!」 驚きのあまり、ガツン、と大きな音を立てそいつは倒れた。俺はお構いなしに上に乗る。 「覚悟はできてるよな?」 太陽の光のせいで顔がよく見えなかった。手足をしきりにバタバタさせている。 「ギブ。弟者、ギブアップモナ!」 「え」 慌ててそいつの上から降りた。嫌気がした。 冷たい氷の上にひざまずく。そいつに向かって必死に土下座した。 「すみませんすみません、本当にすみません!」 「いや、顔上げてモナ……。こっちも悪いんだから」 まさかモナーが入ってくるとは思ってもいなかった。俺は言われたとおりに顔を上げた。 「でも、どうしてここがわかったんです? 風呂場にいるかもしれないのに」 そういうとモナーは、いつの間にかに穴に立てかけてあるはしごを指差す。 「外にね、はしごが置きっぱなしだったモナ。まさかって思って、ガナーに弟者のこと聞いたら自分の部屋に居るっていったモナから」 おもわず俺は苦笑いした。 「ありがとうございます……。もし、店長が朝に来てくれなかったら、俺は……」 穴から空を見上げた。はしご越しに見た空はとても澄んでいて、雲ひとつない青空だった。高く昇った太陽の日差しが目にしみる。冷えていた体もだいぶ温まってきた。 カラスが空を過ぎった。 カラン、と一階の鈴がなる。 「客だな」 「客モナね」 俺らは互いに顔を見合わせ、笑いあった。 ――銃声。 それは突然だった。もとい、それは突然すぎた。 「な、なんだ?」 「強盗モナよ。行くモナよ!」 床にめり込んだはしごを駆け上り、俺たちは大慌てで宿の入り口に向かった。 入り口に着くと壁に耳をつけ、中の様子をうかがう。 しかし、低い男の声だけしか聞こえなかった。 「店長は警察に連絡してください。ここは俺が」 モナーはしばらく考え込み、真剣な眼差しで俺の目を見つめた。 俺は安心しろ、とモナーに言ってから、さっき思いついた簡単な流れをモナーに説明する。その案にモナーはしぶしぶうなずいた。 「……じゃあ、任せたモナ。ただし、死ぬのだけは止めてほしいモナ」 モナーは最後にひそひそ声で、あるものを俺に託した。 俺は偽笑いを作り、手で『了解』の合図を出す。モナーは微笑した。 そしてスキー板を使ってふもとの町まで下りていった。俺はモナーが見えなくなるまでじっとその姿を見つめていた。 俺も覚悟を決めて入り口のノブをひねる。そして、軽く咳き込んでから中に突入した。 「何事だ!」 宿じゅうに響くような大声で叫ぶ。全ての視線が俺に注がれた。 すると、一人の男が客を掻き分け俺の傍までやってきた。手には人質。妹に似ているあの女子高生だった。 「お前、店のやつか」 男は銃を突きつけながら言った。俺は小さく両手を上げて言い返した。 「ああ、そうだ」 それを聞いた強盗はニヤついた。 強盗は銃を器用に使って客の山を分け、カウンターまでの道を空ける。 「……なるほど。で、いくら欲しいんだ」 余裕の表情の俺に客たちの不安な視線が突き刺さる。流石にやりすぎたかもしれない。 強盗はカウンターまで俺を誘導すると、勝ち誇ったような笑みで俺に言った。 「一千万だ。すぐに用意しろ」 「……心得た」 銃を睨みながらカウンターに入る。そしてすぐに屈んで床倉庫を開ける。中にはずっしりと重そうな金庫が入っていた。店長の言ったとおりだ。 カウンターに金庫を乗せ、教えられた順番にダイアルを回す。そして、最後のダイアルを回すとき、袋がないことに気がついた。俺がそのことを強盗に聞くと強盗は、焦った表情でまた金を要求した。 もしかしたらこいつ、袋すら買う金がなかったとかではないか。そんな考えが頭を過ぎるが否定はできなかった。覆面もつけていないのだ。もしかしたらあの銃は玩具なのかも。でも、たとえ玩具だったとしても油断してはいけない。玩具の銃でも、中に弾が入いるものだったら人を殺してしまうことも可能なのだから。 俺は最後のダイヤルを回し、百万円分が束になったものを十束、大きなレジ袋につめる。そして、下でちょっとした細工をしてから強盗に突きつけた。その袋を見て、強盗はすぐに奪い取ろうとしたが、俺は袋を取れないようにした。 「人質を放せ」 俺はカウンターから出ると、袋を俺と強盗の中間に置いた。すると、強盗はあっさりと人質を解放してしまった。強盗のあまりの素直さに冷や汗が伝る。 とりあえず客の安全を確かめるために、俺は人質に駆け寄った。 「君、大丈夫か」 「ええ。ありがとう……」 若干かすれた声であったが大丈夫そうだった。 突然後ろで、床を強く踏みつける音がした。慌てて振り返るが、遅かった。 強盗の手には鋭利なハサミ。しかも、そのハサミはもう俺の目の前にあった。 「う、うそ、だろ」 鈍く痛々しい音が二回、宿内に響く。同時に聞こえた高らかと笑う声。 俺は金切り声を上げながら床を転げまわった。目の辺りから感じるあまりの痛さに気絶寸前だった。 「ふん、馬鹿め。なに余裕ぶっかましてるんだよ」 「っ……」 何とか悲鳴を抑える。目から体内の血がどんどん流れ出ているのがわかった。 指先が震える。まぶたが開かない。 カラン、と誰かが出てゆく音が聞こえた。強盗が逃げたらしい。 足に力を入れる。 モナーと約束したじゃないか。俺が何とかするって……! でも立てなかった。 カラン――。再び聞こえた鈴の音。願いが通じたのだろうか。かなり慌てた足取りで強盗が戻ってきた。かなり機嫌が悪いらしい。入ったとたん悪態を吐いている。 「くそっ! どうなってんだ、袋から札束が全部落ちやがる!」 俺は心の中で笑ってやった。 実は、こっそりあの袋に穴を開けておいたのだ。ついでに束ねていたゴムも切ってやった。全く、いい気味だ。 「おい、お前なんかしただろ!」 強盗がイライラした口調で俺に叫ぶ。俺はどちらにしろ言い返す余力すら残っていなかったのでそのまま無視した。すると、目ではなく腹に強い痛みを感じた。腹を蹴飛ばしたらしい。 「ふん、ざまあみろ」 薄めで強盗を睨みつける。腕には大量の札束が見られた。 欲張り者め。心の中で言ってやる。 強盗は口笛を吹きながら出口に向かった。嗚呼、何もできない自分が情けない。 突然、食堂の方から誰かが走ってくる音が聞こえた。足音からしてかなり怒っているようだ。 「おい、てめぇ、待ちやがれ!」 そう大声が聞こえて、その足音がしなくなったかと思えば今度は強盗が居ると思われる場所で、何かが倒れる音がした。 「お前こそどういうつもりだよ。ふん、ざまあみろ? ふざけんじゃねぇよ!」 若干低くなっていてわかりにくいがガナーの声だ。 どうやら強盗に飛びかったらしい。なんだか強盗がかわいそうに思えてきた。 ガナーが怒り出せば、他の人間が止めることは不可能。火山の噴火のように誰にも止められないのだ。俺はもちろん、兄のモナーや客、可愛い子供であってもだ。自然に収まるのを待つだしかない。 ところで、さっきから聞こえる何かを殴る音をどうにかできないだろうか。 「ふぅ……」 誰にも聞こえないように小さく息を吐く。そして、またゆっくりと息を吸う。 どうやらもう、体が限界らしい。考えるだけでも疲れてきた。指も動かせない。立って歩くなんてなおさらだ。 モナーには申し訳ないと思った。約束を守ることができなかったから。 今までお世話になりました。それが無理なら『ごめんなさい』でいい。 だから、一言だけ。感謝の気持ちを伝えたいだけだから。 俺にチャンスをください。 しかし、数秒もすれば目の前には光のない世界が広がっていた。 どこを見てみても闇だけの世界が、そこにあった。 << TOP 中編TOP >>
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回避 Evade パイロットは防御的に飛行するため回避することができる。船が回避アクションをおこなったとき、その船は回避トークンを1つ獲得する。 船は少なくとも1つの回避トークンを持っている間、回避状態である。回避トークンは円形で緑色のトークンである。回避状態の船が防御をおこなっている間、防御ダイスの修正ステップ において、1つ以上の回避トークンを消費して、その数の空白かフォーカスの結果を回避の結果に変更することができる。 能力によって回避トークンを得るように指示された場合、これは回避のアクションを実行したのとは異なる。アクションを実行せずにトークンを獲得した船は、このラウンドにまだ回避のアクションを実行できる。
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回避技の解説 ナイフを空振りしてしまった時や、ジャンプ後に生じる隙をなくすための回避法 【後方回避】 単純に歩きながら後ろに下がる。 ●長所 相手を視界の中心に捕らえたまま回避できる。 ●短所 相手にとっても自分が視界の中心から動かないので最もカウンターを狙われやすい。 【横回避】 左右どちらかに歩きながら回避する。 ●長所 回避と同時に相手の側面に回り込むことができる。 ●短所 相手との距離があまり離れないため、この瞬間に攻め込まれると危険。 【ジャンプ回避】 ジャンプ回避にも前後左右と様々だが、相手を視界に捕らえたままの方が安全なため 後方に飛ぶのがセオリーである。 ●長所 回避直後に攻撃されても、下半身にダメージを受けることが多いので一撃死しにくくなる。 移動しながら方向転換できる。 ●短所 追撃で着地の瞬間の隙を狙われると非常に危険。 【前方回避】 相手の側面をすり抜けるようにダッシュで走り去る回避方法。(上級者向け) 無防備な状態で自ら相手に接近するため、危険と思いがちだが、実はこの回避方法が最も安全。 ●長所 相手の視界から一瞬で消えることができるので、そのまま背後に回り込むことも可能。 ●短所 逆に相手に背を向けることにもなるので、追尾されていることを計算に入れておかないと危険。 【しゃがみ回避】 単純にしゃがむことによって攻撃を回避する方法。 ●長所 頭部を狙っている相手にはとても有効な上、そのまま反撃に転じることもできる。 ●短所 しゃがんだ状態は移動が遅くなるため、その瞬間を狙われやすい。